原因の見つけ方と、転塾の前に試せること
毎月お金を払って、送り出して、それでも結果が出ない——不安にもなるし、正直、もったいなくも感じますよね。ここでは原因を塾側と通い方に分けて整理し、どれくらい様子を見るべきか、転塾の前に塾へ相談できることまでまとめました。大規模調査のデータも交えて、正直に書いています(出典はページ下部に記載)。
成績が上がらないとき、最初に疑ってほしいのがここです。授業を聞いて「わかった」と感じた時点で、勉強が終わってしまっている——これは非常によくあることだと、多くの塾が指摘しています。(出典:親のための中学受験ブログ/Ameba塾探し ほか)
先生の説明を聞くと、その場では理解できます。でも自分で問題を解こうとすると手が止まる。「わかる」と「できる」の間には、自分で解き直すという作業が必要です。ここが抜けていると、どれだけ授業を受けても点数は動きにくくなります。
授業を受けた時間は、
まだ「勉強した時間」ではない。
「もっと通わせようか」「もっと勉強させようか」と考える前に、知っておいてほしいデータがあります。
ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所が、公立小中学生およそ5万人を対象に行った調査があります。学習時間と成績の関係を分析したところ、単純に比べれば「勉強時間が長い子ほど成績がよい」という関係は見えました。ところが、家庭の状況など他の要因も一緒に考慮に入れて分析すると、学習時間そのものの影響はほとんど見られなくなったと報告されています。(出典:ベネッセ教育総合研究所/東京大学社会科学研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査」)
同研究所も「量と質の両方をアップさせることが大切」「限られた時間を有効に使い、自分に合った勉強方法を工夫するほうが効果的」と説明しています。(出典:ベネッセ教育総合研究所/東京大学社会科学研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査」)
※これは「勉強しなくていい」という意味ではありません。時間を増やすことだけでは足りない、という話です。同じ1時間を、聞くだけに使うのか、解き直しに使うのかで、結果は変わってきます。
| よくある原因 | どちら側 | よくある中身 |
|---|---|---|
| 授業のレベルが合っていない | 塾側 | 難しすぎて理解できていない/簡単すぎて退屈している |
| 質問できていない | 塾側 | 集団で手を挙げられない/質問できる時間がない |
| 講師との相性 | 塾側 | 教え方が合わない・話しかけづらい |
| 報告がない | 塾側 | 教室での様子や苦手が保護者に伝わってこない |
| 家で復習していない | 本人側 | 授業を受けただけで終わっている |
| 宿題が手つかず | 本人側 | 量が多すぎる/やり方が分からない |
| 受け身で通っている | 本人側 | 「親に言われたから」で目的がない |
この切り分けが大事なのは、塾を変えても解決しないケースがあるからです。家で復習していないことが原因なら、塾を変えても同じことが起こります。逆に授業のレベルが合っていない・質問できないのであれば、環境を変える意味があります。(出典:Ameba塾探し ほか)
意外な調査結果があります。塾に通う小中学生の保護者400名を対象にした調査で、退塾を経験した方の不満の第1位は「成績の向上」ではなく、「指導内容・教室での様子・苦手なところの報告頻度」でした(41.5%)。(出典:POPER「塾への満足度調査」保護者400名・2019年10月)
同じ調査では、月1回以上の面談がある方は13.5%にとどまり、入塾後にギャップを感じた保護者は53%にのぼりました。(出典:POPER「塾への満足度調査」保護者400名・2019年10月)
つまり——「成績が上がらない」の裏には、「塾で何が起きているのか見えない」という不安があるということです。ここは、遠慮せず塾に相談していい部分です。
※この調査は2019年に実施されたもので、退塾経験者200名・未経験者200名を集めた設計です。保護者全体の不満率を示すものではない点にご留意ください。
授業が難しすぎる/簡単すぎる場合、クラスやコースを変えてもらえないか相談できます。これは特別なお願いではなく、多くの塾が対応している範囲です。
相性は成績に影響します。質問しづらい・教え方が合わないと感じるなら、担当変更を相談してみる。それが難しいという返答であれば、そこで初めて転塾を考える、という順序が無駄がありません。(出典:Ameba塾探し ほか)
前述のとおり、ここは多くの保護者が不満を感じている部分です。「教室での様子を教えてほしい」「苦手がどこか知りたい」と伝えるだけで、状況が見えるようになることがあります。
塾の宿題が手つかずになっていないか、授業のあと解き直す時間があるか。ここが空白だと、塾を変えても結果は変わりにくくなります。
よく挙げられる目安は「3か月は続けて様子を見る」「半年(定期テスト2回分)で見極める」というものです。(出典:塾探しの窓口/ゼロ塾ガイド ほか)
※ただしこれは塾や比較サイトが示す目安で、公的な調査で裏づけられた数字ではありません。教科によっても差があります。
大切なのは期間そのものより、その間に手を打ったかどうかです。何も変えずに半年待つのと、クラスを変えて家庭学習を見直して半年待つのとでは、意味がまったく違います。
| 形式 | 向いている子 |
|---|---|
| 集団指導 | 競争でやる気が出る/自分から質問できる/決まった課題をこなせる |
| 個別指導 | 勉強のやり方が分からない/一斉授業だと埋もれる/苦手科目がはっきりある/自分のペース型 |
※これは一般的に言われている傾向で、実証研究にもとづくものではありません。(出典:塾探しの窓口/Ameba塾探し ほか) 最終的には、実際に受けてみてどちらが続けやすいかで判断するのが確実です。
相性は、資料や口コミでは分かりません。実際に授業を受けてみて、お子さんが「これなら続けられそう」と思えるかどうか——それが一番確かな判断材料です。
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学年別の選び方・よくある質問
原因は大きく分けて、塾側にあるものと、通い方にあるものがあります。塾側では「授業のレベルが本人に合っていない」「集団で質問できていない」「講師との相性」などが挙げられます。通い方では「授業を受けただけで復習していない」「宿題が手つかず」といったものです。まずどちらに近いかを切り分けることが、次の一歩を決めやすくします。
多くの塾や比較サイトでは「本格的に取り組み始めてから3か月ほど」という説明が見られます。ただしこれは目安であり、公的な調査で裏づけられた数字ではありません。教科や単元によっても差があり、知識を覚える分野は比較的早く点数に表れやすい一方、読解力などは時間がかかるとされています。少なくとも数週間で判断するのは早すぎる、というのが共通した見方です。
「3か月は続けて様子を見る」「半年(定期テスト2回分)試して変化がなければ見直す」という目安が複数の媒体で挙げられています。ただしこれも各社の見解で、実証データがあるわけではありません。大切なのは期間そのものより、その間に「塾に相談する」「家庭学習を見直す」といった手を実際に打ったかどうかです。何も変えずに待つだけでは、時間だけが過ぎてしまいます。
必ずしもそうとは言えません。ベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所が5万人規模で行った調査では、学習時間と成績の関係を分析したところ、家庭の状況など他の要因を考慮に入れると、学習時間そのものの影響はほとんど見られなくなったと報告されています。同研究所も「量と質の両方が大切」「限られた時間を有効に使い、自分に合った勉強方法を工夫するほうが効果的」と説明しています。時間を増やすより、やり方を見直すほうが先かもしれません。
問題ありません。授業のレベルが合っていない、講師との相性が良くないと感じる場合、クラス変更やコース変更、担当講師の変更を相談するのは自然なことです。多くの塾がこうした相談に応じています。相談しても対応してもらえない、解決策が示されないという場合に、はじめて転塾を検討する——という順序が、無駄が少ない進め方です。
実は、ここに不満を感じている保護者は少なくありません。塾に通う小中学生の保護者400名を対象にした調査では、退塾を経験した方の不満の第1位は「成績の向上」ではなく「指導内容や教室での様子、苦手なところの報告頻度」で、41.5%が不満と回答しています。月1回以上の面談がある方は13.5%にとどまりました。報告や面談の頻度は、遠慮せず塾に相談してよい部分です。
一般的には、競争があるとやる気が出る子、自分から質問できる子は集団指導に向いているとされます。一方、勉強のやり方が分からない子、一斉授業では埋もれてしまう子、苦手科目がはっきりしている子は個別指導が合いやすいと説明されています。ただしこれは傾向であり、最終的にはお子さんが実際に受けてみて、どちらが続けやすいかで判断するのが確実です。無料体験を使えば、お金をかけずに確かめられます。
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